第3弾は「フィトケミカル」がテーマです。
最近よく「フィトケミカル」という言葉を聞くような
気がするのですが、説明してと言われると実は
ちょっと言葉に詰まってしまう。そういう方は他にも
いらっしゃるのではないかと思います。
せっかくなので、サイデケン博士に詳しく聞いてみましょう!
今回は全3回のシリーズの前編です。
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ーそもそもですが「フィトケミカル」って言葉自体が
難しそうな香りがぷんぷんします。笑
博士:そうかもしれないね。でも意味を知ったら意外と
シンプルな意味なんだよ。「フィト(Phyto)」は「植物」、
「ケミカル(Chemical)」は「化学物質」なので、
「フィトケミカル」はそれらを合わせた言葉で
「植物が作り出した化学物質」の意味を持つんです。
ー植物が作り出した化学物質・・・!なんだかすごそうです。
博士:植物に元々含まれている化学物質はたくさんあって、
それが植物の色素、香り、アクなどの元になる成分だったりします。
ーへぇ~、植物ってすごいですね。自分で化学物質をつくっちゃうんだ!
博士:そうだね。植物は生物と違って能動的に動くことができないよね。
だから、外敵や病気から自らの体を守る必要がある。
そこで自らの体内でフィトケミカル成分を生産しているんだ。
僕らはその成分を利用させていただいているともいえるね。
ーありがたいですね。「フィトケミカル」が化学物質だとしたら、
いろんな種類があるということですよね?
博士:そうだね。野菜に含まれる色素は大きく分けて7色。
それぞれの色由来のフィトケミカルはポリフェノールやカロテノイドの仲間達なんだ。
「ポリフェノール」という言葉は聞いたことがあるよね?
ーあります!すぐ浮かんだのは赤ワインとかコーヒーなどですね。
博士:その通り!実はポリフェノールは、ほとんどすべての植物に存在する成分で、
約5000種ほどが確認されているんだ!
ー5000種類!そんなに!私たちに馴染み深いものは特に多く含まれる食品で
ごく一部なんですね。
博士:ポリフェノールは植物にとって自らを紫外線による酸化や
病原菌から守るための成分で、色素や苦み・渋みのもとになっているんだ。
ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンや大豆に含まれるイソフラボンや
サポニンなどがあるんだよ。共通の作用として抗酸化作用を有しています。
ー錆びない体、抗酸化作用ってやつですね!
博士:抗酸化作用については、次回以降で詳しく説明するね。
一方カロテノイドはカロテン類やキサントフィル類などに分けられているよ。
野菜の色と代表的なフィトケミカルの一覧を見せましょう。
ーたくさんある・・・!
博士:ここではフィトケミカルにはたくさんの種類があって、
人間の健康にとって有用なものであるということを覚えてもらえれば十分だよ。
ー(ほっと一安心)フィトケミカルには他にはどんな特長のものがあるんですか?
博士:では代表的なものを改めて簡単に説明しましょう!
ー私たちが普段から食べている野菜にもたくさんの
フィトケミカルが含まれているんですね!
博士:そうだね。
ーちなみに「抗酸化作用」という言葉がたくさん出てきますよね。
ポリフェノールのときも博士がおっしゃっていました。
よくよく考えると「抗酸化作用」ってなんとなくの意味で
捉えてることに気づきました。
博士:では次回は「抗酸化作用」についても詳しく説明しましょう!
さ、小休憩に何か美味しいものをもってきてもらいましょうか。
ー(準備早っ!)少々お待ちを!
(次回に続く)
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手嶋弘子 (木曜日, 29 6月 2023 17:36)
面白い
有難う御座います。
参考にさせて貰います。